「舟一隻抑えたから、人数集めてちょうだい」
始まりはこの一言からだった。
まさかこの後自分に人生でも有数の苦悶が待ち構えているとは、
そのときは思いもよらなかったのである。
実は僕、結構釣りが好きなわけでして、
要は舟釣りのお誘いを受けたわけです。
ただ僕が普段しているのは、所謂丘釣りというやつで、
まあ港やテトラポットから竿をだすわけです。
なぜ舟釣りをしないかといいますと、
それは僕が思いっきり船酔いしやすいからです。
うーん、大丈夫だろうか。しかし行きたい。
そういえば電車酔い(私特有)もあまりしなくなったし、いけるかな。
が、甘かった。
集合朝4時。
おお、天気もよさそうで釣り日和。
最高の笑顔(酔わないのでのんき)
いざ、、出船です。
ゴゴゴゴゴ(エンジン音)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
わちゃー揺れるユレル。
うん?ちょっと気持ち悪いような(5分くらい)気が、
酔うのか俺酔うのか俺酔うのか俺酔うのか俺酔うのか俺
と思い出したら、もう酔うよね。おえ。きもちわるい。
スポットについて第一投。オエキモチワルイ。
いきなりヒット!!オエキモチワルイ。
おお!これは大物だ!モウムリキモチワルイ。
なかなかあがらないぞ!オレハアゲソウダゾ。
なんとか釣り上げたものの(なかなかいいカタ)、
第二投は僕の口から飛び出す始末。
もう無理。もう死ぬ。気持ち悪い。帰りたい。吐きたい。
揺れてる。内臓揺れてる。舟揺れてる。舟おろして。
それは無理。だって海。逃げ場なし。気持ち悪い。
なんとかして。横になる。あまり意味なし。また揺れる。
逃げたい。飛びたい。浮きたい。浮いたらまた揺れるのか。
ところで何分。今舟で何分。10分。後何分。ここに何分。
あと5時間。それって何分。300分。それって何時間。
5時間。無理無理無理無理無理無理ブスブスブスブスブス…。
これを地獄というんだろうな。
死んだほうがマシってこういうことなんかな。
同乗者にも悪いし(役立たず)、情けないし、本当ーに散々でした。
みんなごみん。
5時間後。陸に上がったときの本当に本当に幸せな気持ちを
僕は一生忘れないでしょう(笑)。
わたし、舟にはもう絶対のりません。
次回はぜひ(揺れない気持ち悪くない)丘釣りでお誘いくださいませ!
←50回は吐いたね。
男前の船長が釣ってくれた魚(ワラサ)。
捌いて、干物にしてみました。
2010年7月31日土曜日
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